こんにちは、ヨットです。
この記事は以下の人に向けて書きました。
- 「遠回りをしている気がする」と悩んでいる人
- 最短距離で近道をしたいと考えている人
- 遠回りが一番の近道である理由を知りたい人
※この記事と併せて読みたい記事
内部リンク:【0から1を生み出す人が仕事のできる人】0から1をつくる方法
内部リンク:【人生に一発逆転はない】一発逆転の方法を考え始めたら危険信号
それでは「ヨット講座」始めましょう。
※以下はヨットのプロフィールです。(Twitterフォロワー数は2021/3/28現在です。)

人生の「遠回り・近道」について考える

さて、まずはじめに人生の「遠回り・近道」について考えていきましょう。
実は、この記事のミソはこの章です。
ここを「深く」一緒に考えてみましょう。
「遠回り・近道」で考えるべきこと→人間のゴールは「死」である
まずは「遠回り・近道」で考えるべきことがあります。
人生の目的地、人間のゴールとは何でしょうか?
全員に共通する内容を本質的に考察すると、私は「死」だと思います。
人間は1秒1秒、「死」に向かって歩んでいる。
これがありのままの現実です。
まずこの事実を虚心坦懐に見つめてみると、面白いことに気づきます。
「近道」で辿り着いた目的地から「死」までの時間には虚無感しかない
例えば、あなたが自分なりに定めた「人生の目的地」「人生のゴール」に35歳で辿り着いたとしましょう。
仮に90歳まで生きると仮定するならば、残り55年の人生です。
これは一次情報では味わえないので推測ですが、残り55年間、虚無感しか残らないのではないでしょうか?
目的地・ゴールに辿り着いた後に残された膨大な時間。
少なくとも私はそのような状況に置かれたと思うとゾッとします。
攻略本を読んで、最短でクリアしたロールプレイングゲームのような感覚でしょうか?
小学生の頃に攻略本を読んで、最短でロールプレイングゲームをクリアした時のどことない虚無感の正体に今更気がついた気がします。
「近道」は「禁断の果実を口にしたイブ」のようなものなのかもしれません。
そもそも「人生の目的地」「人生のゴール」など存在しない
遠回り・近道という概念の根底には「人生の目的地」「人生のゴール」などが見え隠れします。
そもそも「人生の目的地」「人生のゴール」が見出せるという考え方が実は傲慢です。
人生に正解はありませんし、永遠にプロセスの積み重ねでしかないというのが本質です。
空間軸と時間軸で学べば、分からないことはどんどん増えていきます。
内部リンク:【教養とは何か?】教養を身につけるために心掛けたいこと
本を読めば、読みたい本が次々に出てきてキリがありません。
内部リンク:【隠れた名著】おすすめの名著リスト 教養が身につく14冊
人間が100年の人生で汲み取れることなど、たかだか知れています。
非常に逆説的な表現をしますが、「近道を発見した」と思ってしまうこと自体が「遠回りかつ行き止まり」なのかも知れません。
【一次情報】遠回りが一番の近道である

さて、ここからは一次情報を交えながら、遠回りが一番の近道であると考える理由を解説していきます。
5つに分けて解説します。
遠回りが一番の近道である理由1:時間差で繋がり、自分の無形資産になる
遠回りが一番の近道である理由1つ目は時間差で繋がり、自分の無形資産になるからです。
いくつか私の遠回りだと思われる体験を記載します。
学生時代:プロスポーツ選手を目指すもこっぴどく挫折
学生時代:安倍晋三氏も抱える難病を発症
社会人時代:病気の発見、大手術、2ヶ月弱入院
内部リンク:【病気との闘いで疲れた人に送る言葉】病気との向き合い方、乗り越え方
社会人時代:初めての海外出張でローカルスタッフに厳しく指導しすぎ、その事業体に事実上の出入り禁止措置
内部リンク:仕事で初めて海外出張へ行く人へ:海外出張前の準備、仕事の進め方
社会人時代:自動車メーカー時代のサービス残業調査で全社ワースト5に入る
正に絵に描いたような挫折と不器用さ、センスの無さを体現したような人生です。(笑)
ちなみに上記以外にもまだまだたくさんエピソードはあります。
恥ずかしすぎて書けないことも多いのでこのくらいで・・・
しかし、これらの経験・体験は全てが繋がって来ていますし、自分の無形資産です。
内部リンク:うまくいかないことが続くことは無形資産:人生を充実させる思考
内部リンク:【仕事で不器用な人は将来伸びる】不器用という強み・メリット
遠回りが一番の近道である理由2:一次情報が増える・引き出しが増える
遠回りが一番の近道である理由2つ目は一次情報が増える・引き出しが増えることです。
要領が良い人は要点だけを押さえ、必要なことのみをやり、近道をします。
それは非常に素晴らしいことですし、「最終的には」そのような視点を持たなければなりません。
しかし、必要なことだけしかやらないということは、一次情報や引き出しが少ないということです。
「どんなパターンで失敗するのか?」
「良いものと悪いものとの差はどこにあるのか?」
「良い本とイマイチな本の差は何か?」
「成功事例の共通点or失敗事例の共通点は何か?」
逆に様々な遠回りをしてきた人には必然的に一次情報が多いと言えます。
何かがあった時に「自分の一次情報と重ね合わせて、自分の言葉で語れる」。
これは大きな強みになると考えています。
遠回りが一番の近道である理由3:部下・後輩指導が上手くなる
遠回りが一番の近道である理由3つ目は部下・後輩指導が上手くなることです。
自分がプレイヤーの時代に遠回りをすればするほど、部下・後輩指導が上手くなる確率が上がります。
なぜなら、「部下・後輩がどんなパターンで失敗するのか?」「どんなところで悩んでいそうか」「全体像のどこで止まっているのか」が手に取るように分かるようになるからです。
自分が様々な失敗・うまくいかない事などで遠回りを体験しておくと、大体の予測はつくようになるものです。
逆にスーパーエリートで優秀なプレーヤーだった人が出世して部下を持った時に、陥る落とし穴がこのパターンです。
自分が最短距離の近道で来れたために、部下・後輩の仕事が進まない理由をイメージできないのです。
そして「何でできないんだ!」「なんとかしろ」としか言えない上司になってしまう訳です。
部下・後輩以上に遠回りを体験しておくことが、上司の資質なのではないでしょうか?
内部リンク:【部下・後輩指導でお悩みの方へ】指導・育成上手な人の方法論・コツ
遠回りが一番の近道である理由4:遠回りが多いと勉強する
遠回りが一番の近道である理由4つ目は遠回りが多いと勉強するからです。
よほど意識が高くて真面目な人は例外ですが、人間というのは上手くいっている時には勉強をついつい怠ってしまう生き物です。
「近道」で最短コースを進めている人は「勉強しなくても、学ばなくても楽勝」と思ってしまう訳です。
逆に上手くいかないことが多く、遠回りをしている人は勉強をします。
読書をしたり、自分のスキルを見直したり、スキルを磨く勉強をしたりするキッカケが得られる訳です。
私は物事を逆説的に考えることが多いのですが、このような仮説が成り立ちます。
近道で最短コースは「転落の入り口」
遠回りの険しい道のりは「飛躍の入り口」
上手くいかない時ほど、様々な勉強を始めるチャンスなのです。
勉強の効果は後々、指数関数的に出てくるのですから。
内部リンク:【本の楽しみ方】人生を変えるおすすめの本の楽しみ方 5選
内部リンク:哲学を学ぶ意味→答えがないことを考える力を養うということ
遠回りが一番の近道である理由5:ムダと本質が理解できるようになる
遠回りが一番の近道である理由5つ目はムダと本質が理解できるようになることです。
不器用で遠回りをしてしまう人は1から10まで全てやってみるはずです。(少なくとも、昔の私はそのようなタイプでした。)
1から10を全てやってみることで、ムダな部分・本質で重要な部分というのが理解できるようになります。
また、何かが抜けていて派手に失敗した場合は、その部分が本質で重要な部分であるということが理解できるようになります。
要は何がムダで何が本質かを判別できる力が付くのです。
そして、どこがムダでどこが本質だったのかの仮説を立てて、次に生かしましょう。
その繰り返しが結局一番の近道なのですから。
内部リンク:【生産性向上/改善のヒント】生産性を上げる思考法
遠回りすることを恐れない

「遠回り」そう聞くと、どこかネガティブなイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。
人生は「最短の近道で到着した人が勝ち」のゲームではありません。
そして、「勝ち」の定義も誰にも決められないことでしょう。
優秀なあなたにお伝えしたい寓話は「ダモクレスの剣」です。
この寓話から何かを感じ取って頂ければと思います。
今回は以上です。