こんにちは、ヨットです。
この記事は以下の人に向けて書きました。
- 両義性とは何かを知りたい人
- 両義性の具体例を知りたい人
- 成功者の共通点は「両義性」である理由を知りたい人
※この記事と併せて読みたい記事
内部リンク:哲学を学ぶ意味→答えがないことを考える力を養うということ
内部リンク:搾取されない生き方をする方法5選:資本主義の仕組みを理解する
それでは「ヨット講座」始めましょう。
※以下はヨットのプロフィールです。(Twitterフォロワー数は2021/2/26現在です。)

両義性とは何か?

はじめに両義性とは何かについて考えていきましょう。
模範解答、哲学的な両義性についてそれぞれ解説していきます。
両義性とは?→1つに相反する2つの意味が内在していること
模範解答の結論からお伝えします。
一つの事柄が相反する二つの意味を持っていること。対立する二つの解釈が、その事柄についてともに成り立つこと。
出典:コトバンク
具体例を用いた詳細説明は次章以降で解説しますが、簡単な例を先に引き合いに出します。
女性なら一度は経験したことがあると思われる「好きだけど、大嫌い」は両義性の典型でしょう。(笑)
「愛する」ということに「好き」「大嫌い」が内在しているイメージです。
哲学での両義性とは?→二元論を超えた先に見えたもの
そもそも「両義性」という概念は哲学から生まれたものです。
「善と悪」で考えてみましょう。
私がよく用いる抽象化した例え話があります。
『1番の「完全犯罪」は実は「善」だと考えてみる』という例え話です。
答えは無いのですが、真剣に考えると深く考えさせられます。
日本の法制度では「死刑」という制度があります。
法に基づいて、「死刑」を執行するのは、善でしょうか?悪でしょうか?
私は「善・悪」の両方を内在していると考えます。
ヴァルター・ベンヤミンの「暴力批判論」を読んでから、このテーマについて真剣に考えると、深く考えさせられます。
このように相反する要素が内在しているのが「両義性」です。
意外に我々の身近にもたくさんあることがお分かり頂けたのではないでしょうか?
両義性の具体的な事例

両義性の具体的な事例は先述してしまったような気もしますが、ここからはもういくつか具体的な事例をお話していきたいと思います。
厳しい上司が家庭内ではデレデレのお父さんかもしれません。(→厳しさと甘さ)
仕事ではオドオドしている同僚がスポーツの試合になると、ものすごくハキハキした指示を見せるかもしれません。(内向的/外向的)
このように相反する要素が内在しているのが「人間」です。
これからの時代を生き残るヒント→両義性
私はこれからの時代を生き残る武器の一つが「両義性」だと考えています。
「両義性」はAIにもあります。
内部リンク:【AI vs 人間】人間にしかできないことを仕事にしよう!
両極端な様々な画像やデータを分析し、アルゴリズムに応じて、そこから「模範解答」を導き出します。
人間とAIの最大の違いは感情の有無です。
AIは両極端でも感情は一切加味せず、ただ淡々と「模範解答を弾き出す」だけです。
一方で人間は両義性の狭間で感情が揺れ動きます。
その感じ方はAIとは異なり、十人十色です。
その感じ方の差から生み出されるものが、「想像・創造」なのです。
内部リンク:変化する時代を生き残る人材→結論:想像/創造人材が時代を作る
そんな視点で両義性を見つめてみると、思わぬ発見があるのではないでしょうか?
成功者の共通点→両義性

自身の周囲の成功者やハイパフォーマーを一次情報として観察したり、ネット上で「本物の」成功者を観察しているうちにあることに気づかされました。
それも「標準偏差」の端と端のような両極端な両義性です。
ここからは成功者が両義性を併せ持っている理由を分析してみましょう。
成功者が両義性を併せ持っている理由1:全体像が描けているから
成功者が両義性を併せ持っている理由1つ目は全体像が描けているからです。
「両義性と全体像」どこに関係性があるんだ?
そう思われた方も多いかと思いますので、順番にご説明していきます。
鮮明に全体像が描けているか、漠然/ぼんやりとした全体像かは人によって異なりますが、成功者は全体像が描けていることが多いです。
成功するか否かは一旦置いて「自分は何をしたいのか」「自分はどのような人生を歩みたいのか」の全体像の輪郭が描けています。
自分軸の棚卸しや人生の企画が出来ている状態だと言えるでしょう。
内部リンク:【自分軸で生きると幸せになる】自分軸の作り方 5選
例えば、どれだけ慎重な人でも、「最終的には独立したい」という思いがあるのであれば、どこかで大胆になるしかありません。
内部リンク:【決断力は人生を豊かにする】決断できない人に贈りたい言葉
一度、自分軸や人生の企画をしてみましょう。
そして、自分の性格を把握し、対極にあるものは何かを考えてみましょう。
これを準備・意識しておくだけで、いざという時に一歩踏み出し、両義性を手に入れることが出来るようになります。
成功者が両義性を併せ持っている理由2:視野が広いから
成功者が両義性を併せ持っている理由2つ目は視野が広いからです。
視野の広さは成功するための必須条件であり、両義性を持つための必須条件でもあります。
両義性とは1つに相反する2つの意味が内在していることだということは先述させて頂きました。
両義性を持つためには、日々視野を広く持ち、選択肢を広げておく必要がある訳です。
人間というのは「自分の視野」に入らない選択や特性を併せ持つことは原則出来ません。
視野を広くし、様々な選択肢を意識しましょう。
そのような日々の心掛けが両義性の内在に繋がるのです。
内部リンク:【視野を広げると生き方の可能性が広がる】視野が広い人の考え方
成功者が両義性を併せ持っている理由3:逆説的に考える癖があるから
成功者が両義性を併せ持っている理由3つ目は逆説的に考える癖があるからです。
古今東西の天才哲学者と成功者の共通点は何でしょうか?
様々な共通点がありますが、そのうちの一つが「逆説的に考える癖」です。
私が心酔している哲学者、ジャン・ボードリヤール氏は常に逆説的に物事を考えます。
成功者はメリット/デメリット、ベストケース/ワーストケース、リターン/リスクマネジメントなど、常に両極端な2面から思考します。
また、自分が正しいと思ったことさえも、「逆説的に考えると・・・」と一旦立ち止まって考える癖があります。
このような思考の癖があると、必然的に両義性を内在出来る訳です。
両義性はアプリオリ(先天的)なものではなく、アポステリオリ(後天的)なものです。
内部リンク:【思考力を鍛える4つの型】AIに負けない思考方法、思考の型
内部リンク:【隠れた名著】おすすめの名著リスト 教養が身につく14冊
今回は以上です。