こんにちは、ヨットです。
この記事は以下の人に向けて書きました。
- 文章を書くのが苦手、文章を書くのが遅いという人
- 文章を書く能力、文章を書く力を向上させるコツを知りたい人
- 文章をスラスラ書く訓練をしたい人
※この記事と併せて読みたい記事
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それでは「ヨット講座」始めましょう。
※以下はヨットのプロフィールです。(Twitterフォロワー数は2021/1/14現在です。)

文章を書く力・能力とは何か?

はじめに文章を書く力・能力とは何かについて考えていきましょう。
我々が日常生活で当たり前のように実行している「文章を書く」という行為。
しかし、「文章を書く力・能力とは何か?」について真剣に考えてみると、深い答えにたどり着きます。
まずはそんな前提条件から考えていきましょう。
文章を書く力・能力→人類が生み出した最大の発明の一つ
私は「文章を書く力・能力」は「言葉・言語」と並んで、人類が生み出した最大の発明の一つだと考えています。
動物、植物、昆虫、爬虫類などには「文章」という概念はありませんし、書く力・能力もありません。
少し哲学的な話になりますが、本質的には最近流行しているAIにも書く力・能力はありません。
一見、AIなどは文章を書く力・能力があるように思えます。
しかし、本質的には与えられたアルゴリズムに応じて、0,1のデータを操って、文章に見せかけているだけで、文章を書いている訳ではありません。
このように文章を書く力・能力というのは、人類が生み出した最大の発明の一つであり、人類の偉大さの象徴なのです。
人類の叡智を脈々と受け継げるのが文章の魅力
人類がここまで発展してきたのは、間違いなく文章があったからです。
口伝には空間軸と時間軸の両面で限界があります。
しかし壁に書かれた文章や本に記された文章というのは、空間軸と時間軸を超越します。
その証拠に古代ギリシャの哲学者プラトンが記した書物は未だに脈々と世界各国で受け継がれています。
そう考えると「文章」は隠れた真の神なのかもしれません。
文章を書くということ→何かと闘うこと
少し模範解答からは離れますが、私は文章を書くことは闘うことだと思っています。
これは空間軸と時間軸を広く取って考えると面白いことに気づかされます。
フランスの植民地主義に対して、アルジェリア独立運動を指導したフランツ・ファノンという人物がいます。
彼はFLN(民族解放戦線)という組織の機関紙「エル・ムジャヒド」へ文章を奇稿することにより、フランスという大国と闘いました。
我々が生まれるほんの65年前(アルジェリア独立運動)、35年前(旧ソ連崩壊前)は文章は命懸けで書くものだったのです。
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現代社会では流石に命懸けではなくなりましたが、「闘う」という本質は不変だと思っています。
自分の過去と闘い、自分の葛藤と闘い、自分の中の思いと闘い、伝えたい誰かの心との闘いを想像する。
そんな文章が「生きている」文章なのではないでしょうか。
文章を書く力・能力を向上させるコツ 5選

さて、ここからは私の文章を書く力・能力が高いかは棚上げし(笑)、文章を書く力・能力を向上させるコツをお話していきたいと思います。
今日時点、130日連続で平均5,000文字前後のブログをスラスラ書くことが出来ていますので、多少の参考にはなるかと思っています。
文章を書く力・能力を向上させるコツ1:インプットを増やす
文章を書く力・能力を向上させるコツ1つ目はインプットを増やすことです。
「文章を書く」というと、「どうやったら上手く文章を書けるか?」を考えがちですが、少し抽象度を上げて考えてみましょう。
文章を書くという行為は自分の頭脳から生まれます。
自分の頭脳から生まれるということは、自分の頭脳に詰め込まれている内容の量・質がそのまま文章を書く力・能力に繋がる訳です。
極端な言い方ですが、一つの言葉しか持っていなければ、動物の鳴き声と同じです。
逆に1億通りの言葉を持っていれば、その表現したい内容に合わせて適切な表現を引き出してこれます。
ちなみに、読書を全くしないという人で文章を書く力・能力が高い人を少なくとも私は見たことがありません。
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文章を書く力・能力を向上させるコツ2:体験を増やす
文章を書く力・能力を向上させるコツ2つ目は体験を増やすことです。
比喩・暗喩力はどこから生まれるかと言えばインプット+体験です。
大海原のど真ん中でユートピアのような景色を見た人はその体験から比喩・暗喩の幅が広がるでしょう。
紛争国での内戦の光景を取材した人はその体験から比喩・暗喩の幅が広がるでしょう。
辛い失恋をした人はその体験から比喩・暗喩の幅が広がるでしょう。
このように様々な体験を積み重ねることにより、自分自身の中に文章を書く土台が培われるのです。
経験は受動的でも経験出来ます。
体験は能動的でなければ体験出来ません。
自分から能動的に行動し、体験を増やしていきましょう。
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文章を書く力・能力を向上させるコツ3:論理構成力を磨く
文章を書く力・能力を向上させるコツ3つ目は論理構成力を磨くことです。
文章というのは大きく分けると、2つに分類されます。
「1:著者の主張」「2:事例」の2つです。
先述したコツ2で考えて見ましょう。
「1:著者の主張」は「文章を書く力・能力を向上させるコツ2:体験を増やす」ということになります。
この著者の主張に対して、数学と同じように「=」で繋いでいくものが「2:事例」です。
「体験を増やす=比喩・暗喩力を磨く」、「比喩・暗喩力を磨く=文章に幅・深さが出る」、「文章に幅・深さが出る=文章を読む人を自分の世界観に引き込める」、「文章を読む人を自分の世界観に引き込める=文章を書く力・能力があると言える」といった感じです。
「1:著者の主張」→私が言いたいこと、主張したいことは何か?
「2:事例」→なぜそう言えるのか?
文章を書く力・能力を向上させるコツ4:全体像の輪郭を描く
文章を書く力・能力を向上させるコツ4つ目は全体像の輪郭を描くことです。
「コツ3:論理構成力を磨く」でご説明したように「1:著者の主張」「2:事例」を用いて、論理を組み立てて行くのが文章です。
そして、それらを書き出した上で「どんな順番でどんなあらすじなら分かりやすいか」などを考えながらパズルのように全体像の輪郭を描いてみて下さい。
一番最初は少し難しいかもしれませんが、地道に繰り返すことにより、スラスラと全体像の輪郭を描けるようになります。
最終的には自分の無意識レベルに刷り込まれていくのです。
仕事で考えるならば、企画立案の考え方に似ていますので、参考記事のリンクを貼っておきます。
文章を書く力・能力を向上させるコツ5:4つの思考の型で文章を見直す
文章を書く力・能力を向上させるコツ5つ目は4つの思考の型で文章を見直すことです。
「逆説的に思考する」「共通事項をまとめる」「多角的に思考する」「物事の裏側を考える」
この4つで文章を見直してみることです。
「逆説的に思考する」→表からだけではなく、逆側から見た視点も網羅した文章にできる
「共通事項をまとめる」→共通点をまとめることで本質が何かを整理できる
「多角的に思考する」→多角的に思考をすると、様々な読者の目線を想像できる
「物事の裏側を考える」→自分がそう主張している思惑や背景を客観的に見直す
このようなことを意識・実行していると、文章を書く際にスラスラと言葉が浮かんでくるようになります。
是非試してみて下さい。
内部リンク:【思考力を鍛える4つの型】AIに負けない思考方法、思考の型
毎日文章を書くことが成長の最短コース

最後にこの記事を読んでいる真面目で優秀なあなたにアドバイスです。
文章を書くのが苦手、文章を書くのが遅い、文章をスラスラ書くことができない。
これらは天才以外の誰もが通る道です。
私も社会人になったばかりの頃は文章を書くことに対して苦手意識がありました。
文章を書くのが遅いのはもちろん、スラスラ書くこともできませんでした。
若かりし頃に書いていた、資料などを見返すと、「・・・・・」とレベルの低さに絶句するレベルです。(笑)
しかし、読書ノートに毎日アウトプットをし、仕事で様々な資料を書きまくるうちに、自然と文章に対しての苦手意識は消えていきました。
また、スピードも上がりましたし、文章もスラスラ書くことができるようになりました。
地道で遠回りに見える積み重ねこそが、結局一番の近道です。
今回は以上です。