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【資本主義社会の本質】問題点→成長で成長を呼び寄せる虚構

2020年11月15日

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【資本主義社会の本質】問題点→成長で成長を呼び寄せる虚構

2020年11月15日

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こんにちは、ヨットです。

この記事は以下の人に向けて書きました。

  • 資本主義社会の本質を考察したい人
  • 資本主義社会に疑問を感じている人
  • 資本主義社会の問題点を考察したい人
この記事を読むと、資本主義社会の問題点を思考し、資本主義社会の本質を考察するヒントを得ることができます。

※この記事に併せて読みたい記事

内部リンク:搾取されない生き方をする方法5選:資本主義の仕組みを理解する

内部リンク:格差社会問題は無くなるか?→結論:格差問題は永遠に解決しない

内部リンク:本質を見抜く人の思考法 6選

内部リンク:【2030年予想図】今後、仕事で必要とされるスキルとは?

それでは、「ヨット講座」始めましょう。(※ヨットはこんな人です。Twitterフォロワー数は2020/11/15現在です。)

はじめに:資本主義社会とは?

はじめに資本主義社会とは何か?について考えていくことにしましょう。

資本主義社会について理解しないと、問題点を提起しようがありませんからね。(笑)

資本主義社会とは?→自由に経済活動ができる社会のこと

資本主義社会とは何でしょうか?

資本主義社会を端的に一言で表すならば、「自由に経済活動ができる社会のこと」です。

更に詳しく理解したい人はWikipediaを見ましょう。→外部リンク:Wikipedia 資本主義

この「自由に経済活動ができる社会」を保障するために「独占禁止法(通称:独禁法)」などの法律が整備されています。

外部リンク:公正取引委員会 独占禁止法

資本主義社会とは?→平等な社会

資本主義社会とは「自由に経済活動ができる社会」であることは前項でご説明しました。

資本主義社会は平等な社会です。

資本主義社会は「学歴」「職歴」「保有能力」など持ち合わせて能力に対して「平等に評価」をされる社会だからです。

もの/サービスの価格や個人の収入は市場原理で決定されますので、「学歴」「職歴」「保有能力」があれば、高額の収入が得られたり、会社からの収入に不満があれば、独立して収入を得ることも可能です。

逆に旧ソ連などに代表される共産主義は「公平を目指した」社会です。

「平等」ではなく「公平」を目指しているのが共産主義の特徴でしょう。

※平等/公平については別の記事で解説していますので、興味のある方はご一読下さい。

内部リンク:【平等主義の問題点】→平等という過激さ

資本主義社会の本質→欲望を生み出し、「富の増殖」させる仕組み

資本主義社会の本質とは何でしょうか?

私が考える資本主義社会の本質は「欲望を生み出し、富の増殖させる仕組み」です。
「資本主義社会の本質を1つ挙げよ」と問われたらあなたは何と答えるでしょうか?私は「欲望を生み出し、富を増殖させる仕組み」と答えます。差異という欲望、自己顕示という欲望、本能刺激という欲望。これらを巧みに大衆に刷り込み、富を増殖、循環させるようにした仕組みが資本主義社会という仮説。

人間が生活する上で必須なものというのは、実際にはさほど多くありません。

水/食糧、住居、愛する人。

「この3つ以上のものは本当に必要なのか?」と考えると深い問いになります。

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もの凄く極論ですが、「明日、世界が滅ぶ」を考えた時に欲しいもの以外は不要なのです。

「自分に欠如しているもの」という概念を巧妙に刷り込んでくるのが、資本主義社会のマーケティングです。

そう考えると、「欲望を生み出し、富を増殖させる仕組み」が資本主義社会の本質と言えるのではないでしょうか。

資本主義社会の問題点→成長で成長を呼び寄せる虚構

ここからは資本主義社会の問題点を考察していきましょう。

結論から申し上げると、資本主義社会の最大の問題点は「成長で成長を呼び寄せるシステム」だということです。

これは現在、流行している新型コロナウイルスの影響を考察すればすぐに分かることです。

新型コロナウイルスの流行について、少し角度を変えた見方をすると、進化し過ぎた資本主義社会への警告に見えるのです。 「これ以上、進化してどうするの?」と。 恐らく、進化と資本主義社会激化の潮流は変わりません。 しかし、進化の背反は必ずどこかに歪みとして発生することを認識すべきです。

どこかで成長が停止したり、資本家が資本を引き揚げた瞬間に、連鎖的に経済状況が悪化します。

現代社会は人間にとって、過剰な内容を過剰に構築することで資本主義社会を進化させています。

これは究極の問題点です。(進むも地獄、辞めるも地獄という解決不可能な現状なのが現在地です。)

これが過剰の飽和点に達して、本格的に崩壊を始めた時を想像すると「ゾッ」としてしまうのは私だけでしょうか?(個人的にはすでに飽和点の究極に近いと思っています。)

成長が成長を呼ぶ、過剰が過剰を呼ぶ、そんな仕組みが資本主義社会の問題点なのではないでしょうか。

「過剰は美である」とウィリアム・ブレイクは言った。確かに一理ある。 私は「過剰は罪である」と思う。不足よりも過剰の方が悪影響をもたらしやすい。健康に関しては申し上げるまでもないし、消費社会に関しても物と様々な記号が溢れた結果、現代社会を覆う違和感を加速させている。美と罪の両義性…

「資本主義」という暴力

資本主義社会を植民地主義に例えて考えてみると非常に興味深いことに気づかされます。

資本主義社会は「合法的な暴力」ということです。
「英語」の重要性が叫ばれて久しい。これは空間軸と時間軸で考えると非常に興味深い。かつて、植民地が暴力で本国の言語を強制されたように、現代社会では「資本主義」「グローバル化」という暴力で「英語」を合法的に強制されている。そんな見方をしてみると、より深く考察できるのかもしれません。

資本主義に隷属できないものは「合法的に弾圧」されるのが資本主義社会です。

そのように物事を捉えてみると、新たな発見があることでしょう。

資本主義社会に搾取されないように思考力を磨こう!

資本主義社会で極力搾取されないようにするためには勉強をして思考力を磨く以外に選択肢はありません。

勉強というものには終わりがありません。私も日々勉強を続けています。

内部リンク:【隠れた名著】おすすめの本 10選

内部リンク:【読書術】人生を「100倍」豊かにする本の読み方

最後に勉強熱心なあなたにいくつかの言葉を贈り、締め括りたいと思います。

「豊かさ」というのは人間特有の概念です。要は進化を促進するために作られた幻想です。テクノロジーが進化するほど「豊かさ」の概念も変化し、永遠に捕まえられない幻想です。非常に逆説的ですが「豊かさ」を追い求めるのを辞めた時に「豊かさ」が手に入るのです。現代社会のアイロニーそのものです。
「ギグエコノミー」という言葉が流行して久しい。「ギグエコノミー」で心掛けたいポイントが2点あります。①基本的に依頼する側になる比率を増やすこと。②コモディティにならないように自分しかできない価値を提供すること。「ギグエコノミー」は実力が無ければ「使い捨て」と同義です。心得ましょう

内部リンク:【ギグエコノミーの正体】これからの時代に考えたいこと

進化や進歩がひたすら肯定される現代社会。それは本当に正しいことなのでしょうか?進化や進歩の背反として、知らされることは人間の無力さであり、それは絶望に繋がります。無力さと向き合うのも人生と言えますが。多用するワードですが多角的に物事を考えるという考え方が非常に大切だと思っている。

今回は以上です。

※本記事の関連記事は以下です。

内部リンク:【働くとは何か?】働くという概念の正体

内部リンク:【AIと人間】人間にしかできないこと

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