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コストダウンを図るには?自動車メーカーで学んだ5つの考え方

2020年10月9日

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コストダウンを図るには?自動車メーカーで学んだ5つの考え方

2020年10月9日

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こんにちは、ヨットです。

この記事は以下の人に向けて書きました。

  • コストダウンの基本的な考え方を学びたい人
  • コストダウンのアイデア・発想を学びたい人
  • コストダウン・経費削減を組織的に実行したいと考えている管理職の方
この記事を読むと、コストダウンに対する基本的な考え方、コストダウンのアイデアが手に入ります。

※この記事に併せて読みたい記事(具体的なネタ・アイデア・事例などをお探しの方は下記の2記事がおすすめです。)

内部リンク:【経費削減のアイデア5選】自動車メーカーの経費削減

内部リンク:【利益率が高い企業の小さな工夫】会社内の徹底事項 10選

それでは「ヨット講座」始めましょう。

※以下はヨットのプロフィールです。(Twitterフォロワー数は2021/2/11現在です。)

ヨットのプロフィール

コストダウンを図る前に・・・

コストダウンを図る前に・・・

少し前置きになりますが、コストダウンを図る前に考えたいことについてご説明させて下さい。

コストダウンを図るという行為はあくまで「目的」ではなく「手段」だということです。

私も自動車メーカーに勤務していたのでコストダウンの重要性は認識しているつもりです。

しかし、いつの間にかコストダウンが手段ではなく、目的になってしまっている会社や個人は非常に多いです。

それは非常にもったいないことです。

この記事では2点を軸に解説して行きます。

  • ①コストダウンを図る前に考えるべきこと
  • ②コストダウンを図る際の考え方

コストダウンを図る前に考えるべきこと

コストダウンを図る前に考えるべきこと

コストダウンを図る前に必ず考えたいことがあります。

それは「そもそもコストダウンを図ることによって、何に繋げたいのか?」ということです。

コストダウンを叫ぶ会社の中には、この質問に答えられない会社が少なくありません。

日本の企業(特に製造業)は「安くていいもの=コストダウンしなきゃ」という単純な思考パターンが非常に多いです。

これはシーズ志向の方が圧倒的な付加価値を生む現代社会では大きな誤りです。

例えば、腕時計のロレックスやオーデマ・ピゲといった一流ブランドは毎年のように価格改定で値段を上げています。

オーデマ・ピゲの一部のモデルでは、基本設計や仕上げに変更が無いにも関わらず、10年前から100万円値段を上げているモデルもあります。(10万円ではありません。100万円です。)

完璧なブランドビジネスですが、ロレックスもオーデマ・ピゲもバカ売れしており、品薄状態が続いています。

このように目的によってはコストダウンよりも最適解がある場合も多いのです。

極端な例えですが、製品のブランド力をUPしたいのならば、「コストUPして、原材料の質を向上させる」「コストUPして、広告費にコスト導入」というような手段も考えられる訳です。

コストダウンを図り、消費者のニーズに答えるビジネスモデルは現代社会では完全にコモディティ化しています。

逆に独自技術や独自の拘りを追求したシーズ志向型のビジネスモデルが高い収益性を叩き出しています。

内部リンク:【ニーズとシーズ】これからの時代に必要なのは「シーズ」

そんな観点からも考えてみると面白い事実に気づくことでしょう。

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いずれにしても、一度立ち止まり、「何を目的としたコストダウンなのか?」は考えてみましょう。

下記に目的例は記載しておきます。

  • 競争力の強化
  • 経営の合理化
  • 新製品開発費の捻出
  • 収益改善
  • コストダウンを通じた組織力/思考力の強化

コストダウンを図る際の考え方

コストダウンを図る際の考え方

コストダウンを図る際に大切な考え方は抽象度の高い部分から考えることです。

「コストダウン」と申し上げると、すぐに「合理化」や「生産性向上」に視点が向かってしまう人がいる。これは大きな誤りである。抽象度が高い部分から考えなくてはならない。経済産業省の税制措置に合致する案件が無いかを確認すべきである。合致するにも関わらず申請していない会社は少なくないのです

ヒントになりそうな関連記事の内部リンクをいくつか貼っておきます。

内部リンク:【企画立案の考え方】企画力を鍛える思考法

内部リンク:変化する時代を生き残る人材→結論:想像/創造人材が時代を作る

それでは順番にご説明して行きましょう。

考え方1:コストダウンのネタを考える前にまずは経済産業省のHPを見る

コストダウンと聞くと、すぐに「合理化」や「生産性改善」のネタを探し、血の滲むような努力をしてしまう人が少なくありません。

それはもちろん素晴らしいことですが、優先順位が違います。

コストダウンのネタを考える前にやるべきことは、経済産業省のHPを見ることです。
経済産業省のホームページは宝の宝庫です。 様々な動向情報や税制措置の情報が発信されており、大変参考になります。 しかし、見ている経営者やサラリーマンは多くありません。 1週間に1回見ている人と1度も見たことが無い人で天と地の差が付くのは言うまでもありません。

自動車メーカー時代、節税で2.5億円のコストダウン

私の自動車メーカー勤務時代の実話をご紹介しましょう。

当時は36億円規模の工場再構築プロジェクトを担当しており、自動車生産用の自動ロボットを大量に購入していました。

その当時の税制措置「生産性向上設備投資促進税制」を申請しまくった記憶があります。

数枚の資料を取り寄せ、申請しただけで、会社全体で年間約2.5億円節税になりました。250万円ではありません、2.5億円です。

恐ろしいくらいのコストダウン効果です。

繰り返しになりますが、コストダウンは抽象度の高い部分から考えていく発想が非常に大切になります。

コストダウンを図る際には「国の各種措置」→「都道府県の各種措置」→「生産性改善」のように抽象度が高く、インパクトが大きい部分から考えるようにして下さい。

新型コロナウイルスの影響で各種補助金などが話題ですが、新型コロナウイルスが流行する前から様々な税制措置は存在します。

強い会社や個人は必ず経済産業省や国税庁のHPを定期的にチェックし、自社に適応できそうなものがないかを必ず考えています。

コストダウンを図る方法は「合理化」や「生産性改善」だけでは無いのです。

多角的に物事を考える発想が重要なのです。

これをよく覚えておきましょう。

内部リンク:【視野を広げると生き方の可能性が広がる】視野が広い人の考え方

内部リンク:【生産性向上/改善のヒント】生産性を上げる思考法

参考:経済産業省 税制改正

参考までに経済産業省の税制改正のリンクを下記に記載しておきます。

リンク:経済産業省 令和2年度 税制改正

減税措置に該当すれば、税理士等に相談し、申請することをお勧めします。

考え方2:コストダウンの優先順位

ここまでの前段取りをきちんと考えた上で、いよいよコストダウンについて考えていくことにしましょう。

まずコストダウンを考える際に大切な優先順位があります。

それは「優先順位1:削除」→「優先順位2:集中」→「優先順位3:短縮」の順番で考えることです。

これはコストダウンに限らず、時間管理などにも当てはまる重要な考え方です。

※時間管理については別記事で解説していますので、興味のある方はリンクからどうぞ。

内部リンク:【時間管理ができない・苦手な人へ】時間管理術は3つの軸を押さえよう

なぜ「優先順位1:削除」→「優先順位2:集中」→「優先順位3:短縮」の順番なのでしょうか?

コストダウンは図るのは「インパクト・効果」が大きい部分から

コストダウンの基本的な考え方として、「インパクト・効果」が大きい部分から手を加えていくのが鉄則です。

例えて考えてみましょう。

お寿司屋さんでの接客で時給1万円とコンビニでの接客で時給1,000円のアルバイトがあったとします。

あなたはどちらを選ぶでしょうか?

同じ負荷で「どちらかを選んで下さい」と言われたら、間違いなくお寿司屋さんでしょう。

コストダウンも同じ話です。

同じ10時間の検討時間をかけて行うことならば、「削除」を選択して最大限の効果発揮を期待できる選択をするべきです。

考え方3:コストダウンを狙う部分を明確に

コストダウンを図る前には、まず自社の会社の仕組みを正しく把握する必要があります。

私は自動車メーカー出身なので、製造業で考えてみましょう。

コストダウンフォローチャート:製造業

上の図は製造業の基本的な業務サイクルです。

「安く買う」→「土壌を作る」→「高く売る」→「安く維持する」

基本的にこのサイクルでグルグルと回っています。

上記の図を参考に、それぞれの業種・業界ごとの会社の仕組みを棚卸し、仕組みの大分類と小分類を明確にしましょう。

そして、何を重点テーマにしてコストダウンを狙うのかを明確にしましょう。

考え方4:コストダウンで大切なポイント「仕組み化」

私の基本的な考え方として、コストダウンをするには「仕組み化」が必須と考えています。

※仕組み化については別記事をご参照下さい。

内部リンク:【ビジネスでの仕組み化の方法、作り方】自動車メーカーを2軸で解説

コストダウンで大切なポイント「恒久的に」

コストダウンを図るのになぜ「仕組み化」が必要なのでしょうか?

それは継続的かつ恒久的にコストダウンをする必要があるからです。

一時的にコストダウンを図ることができても、「仕組み化」していないと、すぐにうやむやになって元通りになってしまう事例は枚挙に暇がありません。

例えば、前述した「安く買う」ためには「定量査定」や「購入するものの仕組み分析」が必要です。

下記は私が実際に活用している資料です。

コストダウン分析フローチャート

このように「安く買う」ためのプロセスをフローチャートに落とし込み、各項目で「No」になって引っかかった場合はその項目を検討するチェックシートを用意します。

これを組織的に徹底していくことでしか、恒久的なコストダウンは成立しないと思っています。

組織が大きければ尚更です。

行き当たりばったりでコストダウン活動を行う会社も多いですが、まずうまくいきません。

1年後には元通りです。

面倒ですが、これを根づかせるとコストダウンが継続的にできる組織、すなわち強い組織になります。

小手先の数字のコストダウンよりも、本質的な土台作りが大切なのです。

コストダウン力は会社のレベルそのもの

コストダウン力は会社のレベルそのもの

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

今回は基本的な考え方のみの解説です。

コストダウン力は会社の能力が全て顕在化すると言っても過言ではありません。

この記事が少しでもヒントになっていれば嬉しいです。

今回は以上です。

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